2011年4月1日金曜日

大間原発

東北関東大震災から今日で20日すぎました。大間町は被災地にならず、今日も穏やかな津軽海峡が燦々と春の太陽に輝いています。この映像は電源開発が大間に建設中の出力138万kwの原子力発電所です。今から35年前大間町商工会が町の更なる発展を望み、大間町へ原子力発電所の誘致を請願し、幾多の困難を克服しながら、やっと一昨年から本工事に着手して現在にいたります。原子力発電所の建屋は標高12mの丘の上に建設されていて、津波の波高は4,4mとして計算されたようです。確かに地理的に見ると大間崎が太平洋の波を遮り、津軽海峡の潮の速さは、9ノットにたっすると言われております、その為か私の知る限り、チリや十勝沖、奥尻、日本海の津波も60センチ前後で終わった記憶があります、が今回は110cmと今まで最大の津波のようです。今回の津波で東京電力の福島原発の放射能漏れが連日報道されておりますが、その為か
今大間の町は、死んだように静かに成り、お通夜の様子に成っております。工事に関わるゼネコン傘下の労働者も自宅待機の為か、1000人以上の人々が町から消えてしまい、食品や飲食店、地元建設、建築の技術者、作業員、民宿、その他諸々の人々が、じっと息を呑んでいる様子が手にとるように見られ、この状態が今後も続けば、倒産する企業がかなりの数になるのではと心配です。昨日商工会の理事会の中でも、この事を危惧した発言に終始終わりましたが、早い時期に国のしっかりした判断(安心と安全)を示して貰わなければ、二次災害と言われ兼ねない現状です。乗った船は転覆しては駄目だと思う、はっきりした進路を持って、早い時期にヨットのように帆を立て直し、風に向かって進むべきだと思う。大都市のエネルギーが消えた時は、日本沈没に等しいと思います。大間原発138万キロワットは青森県内全ての一般家庭52万世帯の電力を賄えるそうです。が此の度の停電で電気の有り難さがしっかり分かり、毎日節電を心掛けています。しかし被災された大熊町、双葉町、近隣の市町村の皆様の心を思う時、前に進むと云う積極的な気持ちに抵抗がある事は確かです。

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