2011年3月5日土曜日

御霊櫃峠出陣中日記帳その11

辰壬四月
1、此度古金銀御入用有之ニ付左之割合以両替取計申候間、大町壺屋権左衛門と
  申者方へ差出両替致候様御差図ニ候間一統へ御触渡被仰成候事。
五月二十九日
1、草文小判壱枚    四両壱分
1、草文壱分壱枚    壱両壱朱
1、真文弐分壱枚    弐両弐朱
1、草文弐分壱枚    弐両壱朱
右仮値段
1、天保弐朱金    百両ニ付弐百四拾匁
1、安政弐分     百両ニ付百五拾匁
1、古壱分銀     壱分ニ付三百文
1、殿様
  右者此度福良村御出張ニ相成居り候処六月十日三代村被遊出張ニ付御供方
  千人程御召連人足五百人ニ而被遊御出張候事
1、玉川表より早共六月五日度々集り候趣注進致候へ共??様子不相弁候事
1、三森峠口六月十日ニ甲賀町五ノ丁角笹木与五右衛門支配、辰之助、源助
  両人之者屹度及吟味ニ候処、弥慥(いよいよたしか)成者里ニ付通し候事
1、稲沢源左衛門品々為御用六月十日に爰元(ここもと)小池ニ而若松迄申出候事
1、其地長々出張嘸以(さぞもって)一統難渋之事ニ可有之、然る処殿様今日三代村
  江(へ)御出張被遊候ニ付而ハ申迄も無之儀ニ候得共尚又一際厳重ニ相固、若
  異変之儀も有之候ハゝ早速注進可被致候 以上
六月十日             内藤介右衛門
坂部三十郎殿



戊辰戦死者十三回忌追善詠歌

兼ねてより庭の訓を守りけん
        おくれしものとしてのやまこえ
                     小山田孝清
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