2011年5月28日土曜日

春日優婆尊堂(かすがうばそんどう)

堂の裏にある井戸、元は泉でした。今でも大量の水がもくもくと湧き出しています。大昔から此の地区の人達の聖なる水として、尊ばれてきました。この水を飲むと優婆尊の御利益で母乳が出るようになるそうです。又古老の話では水が母乳にも成ったと言われています。
大間町のまちはずれ根田内地区にあります。堂の中には優婆尊(おばあちゃんの御神体)が祀られていますが、年に一度(正月)だけしか拝観できません。優婆尊は今から300年程前秋田から来たと言われています。その為秋田民謡などの音楽を聞かせると、座布団の上で踊りだすそうです。出産の時優婆尊が御手伝いしてくれるそうで、昔から安産の神様として親しまれ、若い女性が数多く参拝したと言われていますが、最近では医学の進歩のためか、参拝する女性の数も少なく大間町の人でも、この堂の存在を知る人は僅かです。おもろい話もう一つ。
世話役が年に一度のすすばらいで優婆尊を出した時、私は300年風呂にも入っていないので、頭が痒いから、シラミを取ってくれと言うそうです。なんとも、庶民的で、おおらかな神様です。

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