明治天皇は1876(明治9年)7月10日~16日まで東北地方を巡幸された。最終日は青森市であったので、15日は青森市の小学校(現在は長島小学校)に於いて天覧授業が行われました。その時私の祖父も含め下北郡から4名の小学生が招待され、世界地理の授業が行われましたが、そのうち3名が斗南藩士の子供達でした。戊辰戦争の名誉回復と新政府の威厳を東北にPRの東北巡幸だったと思いますが明治天皇に同行してきた人物がすごい!!岩倉具視(悪名高い、孝明天皇の暗殺説があるくらい)木戸孝允、大久保利通、大隈重信等でありますが、会津の反対勢力ばかりです。此の時大久保利通は三沢に日本最初の洋式牧場を開設した旧会津藩士、斗南藩少参事をやった広沢安任(やすとう)の牧場へ寄って、明治政府で腕をふるってくれるよう、御願した記録が残っています。広沢はその誘いを、俺は野にあって国家に尽すと言って断ったそうです。この年明治政府は廃刀令を発布しましたが、斗南藩では明治4年に既に帯刀を禁じていました。広沢はその後東京新宿にも牧場を開いたそうです。信じられますか?
話が長くなりましたが、一行は16日青森港を明治丸と言う貨物船に乗り、函館経由で横浜へ向かい7月20日横浜港へ入港し、以後海の記念日になったようです。現在は7月の第3月曜日です。
大間では神社で祈祷のあと、まぐろ漁船に関係者が乗って神楽を先頭に湾内を3周し其の後沖に出て更に3周したのち、海へ酒をまき、御札を海底に沈め、海の安全と大漁を祈願し御神酒を頂きますが、今日は海も静かで、御神酒を頂く時間のながいこと、ながいこと。今年の守護神は船玉神でした。昔は御札を海底に沈める時は若者がふんどし一丁で15m位の海底まで潜ったものでしたが、今は無し、ちょっとさみしい。
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